2012年10月9日火曜日

「桐島、部活やめるってよ」観た方がいいってよ。

  「桐島、部活やめるってよ」ツイッターでとても評判が良く、早く観なければ!と思いながら結局観たのは映画の日でした。でも、映画の日にはぴったりの傑作でしたよ。まだの方は上映館が少なくなって来てるので急いで!
 舞台はほとんど学校の中だけ。「桐島」という名前のバレー部のエースが部活をやめたらしいというニュースが学内を駆け巡り、それに翻弄される子やされない子の数日間が描かれます。たぶん、それぞれ誰に感情移入するかが違うだろうし、それによって感想も変わる映画でしょうね。特に映画部の前田を演じる神木君がすばらしかったです。
 いけてる女子グループに所属してはいるけど、ちょっとノリの違うバトミントン部のかすみ(一番右の橋本愛ちゃん)のことが好き。たまたま休日に映画館で出会うのですが、(しかも上映しているのが「鉄男」!)もしかして映画好き?と思って話しかけるも空回り。タランティーノの名前をかろうじて知っているくらいの女の子と、映画秘宝を愛読してロメロに憧れている映画部男子と話が合うわけないよね。そういう細かいネタが映画ファンの一人としてはいちいちツボでした。休日の絶妙にダサいファッションとか変な走り方とかもよかったです。同じ映画部の武文君(神木君の隣)もナイスキャラ。
学校の中ではヒエラルキー上位にいるはずの子達が、神のように崇めていた「桐島」の存在を失ったことで、動揺が広がっていく様子も興味深かったです。その中で唯一、前田に興味をもって話しかける宏樹(ユーレイ野球部員)だけは何かを見つけたのかもしれません。観る前はいわゆるスクールカーストの話だと思ってたのですが、ちょっと違いましたね。そういう部分もコミカルに描かれているし、青春映画としてももちろん楽しめるのだけど、深く読み込んでいくことができる作品でもあります。
 自分の高校時代と比較してもいいし、登場人物の誰かに感情移入してもいいし、いろいろな楽しみ方ができるのでぜひ映画館で!映画部の顧問の先生がいうように、ゾンビや宇宙人がでてこなくても、学校という限られた空間の中でも物語を描くことはできるんですよね。

2 件のコメント:

  1. 桐島、見られたんだってよ、なんですねーw。本当にいい映画でしたよね。しかも、見終わった後に、色々と語り合いたくなる映画ですよね。私も初めはスクールカーストっぽい話だと思ったのですが、その辺りの本質的な部分での揺らぎを上手く切り取っていて。そして、神木君のお芝居の巧さに感動してしまいました。良い役者さんになりましたね!パンフレットも素敵でした。

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    1. ayapinkさんコメントありがとうございます!
      きっとそれぞれ感じることが違いそうだから、語りたくなってしまいますね☆
      神木君、今までそんなにファンとかではなかったのですが今回はすごく上手で関心してしまいました。
      また機会があったらみなおしたい映画です。

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