2012年10月26日金曜日

「スプリング・ブレイカーズ」配給熱望!

東京国際映画祭でハーモニー・コリン監督の五年ぶりの新作「スプリング・ブレイカーズ」を観てきたので感想を。冒頭のビキニギャルとそれに群がる男達、激しい音楽、ネオンカラーの飾り文字のタイトルバックにやられました。
 スプリングブレイクとは春休みのこと。寮生活を送る仲良し四人組が水鉄砲&覆面でダイナーを襲撃し、「ここではないどこか」を求めてフロリダへ。ドラッグにお酒に海、友達や男の子との乱痴気騒ぎで楽園を見つけたと思っていたら、ヤバい連中に目をつけられギャング同士の抗争に巻き込まれて・・・というお話なんですが、ギャング役のジェームズ・フランコがえらいことになっていました。カッコいい人ほど、ああいう狂った役をやりたがりますよね。(例:一時期のブラッド・ピット)
四人組がそれぞれ違う色のスクーターに乗っているシーンは胸がきゅんとしてしまいました。そしてギャングに加わった三人がピンクにユニコーンの刺繍の覆面でマシンガンをもって踊るシーンも美しかったです。ラストの覆面&ネオンイエローのビキニ姿での襲撃も最高!ハーモニー・コリンの映画にはよく「退屈な町を出てどこかへ行きたい」「ここではないどこかへ行けば楽園が待っている」と思っている主人公が出てきます。でも、そんなものはなくて、楽しい時は永遠には続かないんだよ、そこでもがき続けるしかないんだということを教えてくれるほろ苦い青春映画でした。できたら高校生の時に観たかったな。
 でも、「退屈、ひま、だれか連れ出して、どうにかして!」っていうんじゃなくて、やり方は極端ですが自分から行動しているのはいいなぁと思います。人生をつまらなくするのも、面白くするのも自分次第だと改めて感じました。衣装も可愛いし、それなりに有名な俳優や女優も出ているし、どこか配給してくれたらいいな。そういえば、ディズニーチャンネルで人気のあった女優が出てるのも中々の皮肉ですね・・・。

映画の前に六本木のシシリアで食べたグリーンサラダとカネロニ。薄い生地のピザもおいしかったです。きゅうりがものすごく薄くスライスされていて、ドレッシングも好みでした。今度はランチで行ってみたいです。

2 件のコメント:

  1. チェリーです
    仕事の関係でセミナー開催の為だけに、TIFF会場に行きました。ああ、映画たちを観たかったな・・・今年はパスが無かったので、映画を観るのも大変だったと聞きましたが。
    この映画、もう最初のショットだけでワクワクしますね。最近のハリウッドは3Dリメイクかドンパチかヒーローものと冴えないので、こういう映画はパっと目を引きます。やっぱり映画はいろいろな視点のものがないと。でも、こういう映画を引き受けるミニシアターも少なくなっていますよね。悪循環な気がします。ガンバレ!映画!!

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    1. チェリーさんコメントありがとうございます!
      今年はチケットの買い方がちょっと面倒で、結局一本しか観ることが出来ませんでした・・・。
      チェリーさんも会場にはいらしてたんですね。
      一昔前だったらシネマライズあたりで公開されてたはずですが、地下はライブハウスになってしまいましたもんね。他力本願でなんですが、どこか配給してくれることを願っております☆

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