2012年6月6日水曜日

「ミッドナイト・イン・パリ」感想

  先日観た「ミッドナイト・イン・パリ」の感想を。まぁ、いわゆるタイムスリップものなんですが、1920年代のパリが舞台なのがウディらしい。作家志望のハリウッド脚本家が本物のヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリなどに出会うのだからまさに夢のようですね。主演のオーウェン・ウィルソンが良くも悪くも普通の人なので、そのびっくりぶりに共感しやすかったです。
20年代の琥珀色の世界や、剥製屋さんや遊園地で行われる趣味の良いパーティーにうっとりしてしまいました。ピカソやヘミングウェイを翻弄するマリオン・コティヤール演じるアドリアナのドレスも素敵でした。彼女は20年代の雰囲気にぴったりですね。

豪華な文化人の中で、たぶん皆忘れられないと思うのが、エイドリアン・ブロディ演じるダリ。「ダァ〜リィ〜!!」しか言ってない、自分大好きキャラが面白かったです。ほんとにこんな人だったのかもと思ってしまいますね。持っていた傘もおしゃれ!
20年代を生きるアドリアナはベル・エポック時代に憧れていて、ベル・エポック時代の人々はルネッサンスを賞賛する。結局どの時代に生きたって、現在に不満を持つんですよね。だったら、今を楽しもう!という気持ちになれる映画です。そして、主人公のギルと同じく雨の中を歩くのが私も好きです。そういう小さいように見える事が共通している相手とは、ずっとうまくやっていけるような気がします。

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