2012年3月1日木曜日

「ヤング≒アダルト」感想


先日観た「ヤング≒アダルト」の感想を。主人公メイヴィスはティーン向けの「ヤング・アダルト小説」のゴーストライターをやっていて、それなりに成功しているように見えるんですが、高校時代の自分をひきずって大人になれない=彼女自身がヤングアダルトなわけです。成功といっても、彼女が住んでるのはSATCみたいにNYではなく、ミネアポリスっていうのがまた絶妙な設定。それでも、故郷のミネソタよりは都会で「リトル・アップル・シティ」なんて呼ばれてるわけです。(ビバヒルでも、ブランドンが「ミネソタ野郎!」ってバカにされてましたね)
大嫌いなはずの故郷に戻った理由は元彼とヨリをもどすため・・・って、元彼結婚してるし子供産まれたばっかりだよ?落ち着いて、メイヴィス!
そんな中、モテモテで輝いていた頃には見向きもしなかったクラスメートのマットに出会って、悩みを聞いてもらったりします。マットもまた大人に成りきれていないのですが、その理由がとても悲しいです。でも、すごくいいやつで泣けます。
メイヴィスの暴走ぶりに笑ってしまうのですが、私も彼女みたいなことしてないかしら?と心が痛くなります。自分が輝いてたと思う頃の髪型やメークをひきずってたり、いつまでもキャラものから卒業出来なかったり・・・。アイタタタ・・・。
最後の方のマットのセリフがまた胸に刺さります。「君はハートの鏡ばかり見ていて、僕の一番いい時を見てなかったんだよ。」
普通こういう映画では「よし、私生まれ変わるわ!」って神の啓示があったように目覚めて終わるのですが、ちょっと違ってたのもよかったです。人はそんな急には変われないけど、過去の自分を受け入れることが出来ただけでもいいんじゃない?ダメな自分を自覚しつつも、それを抱えながら生きて行くしかないんだよ、と思わせてくれる映画でした。

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