2012年1月14日土曜日

「人生はビギナーズ」試写会感想

  2/4公開の「人生はビギナーズ」を観てきたので感想を。監督はマイク・ミルズ。彼の名前にピンとこなくても、上のx-girlのマークはきっとご存知だと思います。そうです、彼の作品です。衣装はBoy. by Band of Outsidersのデザイナーなのでシンプルだけどとても素敵。ポスターでメラニーが着ている赤いニットワンピースにミリタリージャケットの組み合せが好きでした。
監督自身の経験がもとになっているのですが、母親が亡くなったことをきっかけに75歳の父親に「実はゲイなんだ」と告白されたら映画にだってしたくなりますよね。私的なものではあるんですがテーマはとても普遍的。家族でもなかなか心が通じ合わなかったり、恋人となんとなくうまくいかない気がして好きなのに別れを切り出してしまったり・・・。でも、クリストファー・プラマー演じるお父さんは75歳でも恋愛に貪欲で、残された人生を楽しもうとする姿勢が素敵だなぁと思いました。ゲイだと告白した途端にお洒落になるのもキュートです。(実際に監督のお父さんが着ていた衣装も使ったそうです)
ユアンのちょっと悲しそうな目もとてもよかったです。そしてなんといっても、ユアンがだっこしているジャック・ラッセルのアーサーがとってもキュート。アカデミー賞助演ドッグ賞をあげて欲しいです。ちょっと悲しいシーンがあっても、アーサーのおかげで泣かずにすみました。
いくつになっても、人生を楽しむ事、自分に正直に生きる事を忘れてはいけないんだなといういことを感じさせてくれました。そして悲しい別れがあっても、また人と出会う事、ふれあう事で救われていくということも。
ちなみに監督の奥さんはミランダ・ジュライ。きっと彼女に出会ったことで監督自身も変わったのでしょうね。劇場公開されたらまた観たいと思います。

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