2012年11月12日月曜日

「危険なメソッド」「カリフォルニア・ドールズ」感想

  忘れないうちにまとめて感想を。まずは「危険なメソッド」から。クローネンバーグ監督がフロイトとユングとその患者である女性ザビーナとの三角関係をねちっこく描く・・・のかと思っていたら、意外にあっさりとしていました。フロイトとユングがこんなにかっこいいわけがない!とか思いつつも、哲学者でありながらお金持ちの奥さんがいるユングに対してフロイトが嫉妬したり、自分の心をなかなかコントロールできないユングの人間らしい姿が面白かったです。やはり心と身体はなかなか切り離せないものなのですね。
 二人の研究の影にザビーナのような女性がいたことも知らなかったので、とても興味深かったです。キーラはほんとにクラシックな衣装がお似合い。
  次は12月に閉館してしまう、渋谷のシアターNで上映中の「カリフォルニア・ドールズ」です。ロバート・アルドリッチ監督の遺作であり、美しき女子プロコンビとそのマネージャーが夢をつかむまでを描いています。マネージャーはピーター・フォークなんですが、一生懸命だけどダメな感じがまさにぴったり。ロードムービー要素もあるのだけど、意外にしっかり試合のシーンが描かれていて手に汗握ってしまいました。でも、レスラーの人を使っているわけじゃなくて、女優さんがトレーニングして演じているんですね。
貧乏だから、車も押さなきゃいけません・・・。ラストの試合の衣装がキラキラしていて素敵でした。盛り上げるために必死なマネージャーの姿も泣けます。シアターNは昔、ユーロスペースがあった場所なので、いまだに私の中ではユーロスペースです。また映画館が一つ消えて行くと思うと悲しいですが、皆さんも最後のお別れにぜひ!

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